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2010/10/17

コトノハモツテ02


 

もうすぐ旅の最終地へむかう、冊子「コトノハモツテ02」のご紹介です。
現在2号目の「コトノハモツテ」、前号は『実験的創刊号』でした。
今回はちょっと先まわりして2号目を見てみましょう!

「コトノハモツテ」
呪文のようなこの音は 美篶堂の印しである葉をもつ手を表そうとしたものです。
緑葉、言の葉、事の端、小さな「コト」の葉を束ねてブックバウンドしてお渡しします。
—はじまりの言葉より

年に一回、美篶堂ギャラリーより刊行しているこの冊子は、
美篶堂の周辺の様々を紙にのせて手渡してゆく活動です。
美篶堂のものづくり、作家や詩人による寄稿でできています。



創刊号は二月空によるモノクロームの冊子でした。
今号はアーティスト梶野沙羅さんによる華やかな薔薇を開くことからはじまります。



そして谷川俊太郎さんによる一編の詩、「丁度その時」、
二月空の写真と続きます。

今号の大きな特集は次の3つです。

・「みすずかる信濃より 本とはなんだろうと思えるしあわせ」
 美篶堂の手製本づくりの現場をレポートします。
 詩人白井明大さんによる言葉と長野は伊那工場からの写真をお届けします。
 イラストレーター得地直美さんによる、工場周辺マップ付きです。



・誌上ワークショップ「ブロックメモワークショップ」
 初心者の方におすすめな、ブロックメモを使った小さなノート作りです。
 全行程を写真で解説しています。
 プレゼントにするにもいい可愛らしいノートができます。
 ワークショップもとても人気があります。



・Gallery on the paper
 美篶堂ギャラリーで展示を行った作家に改めて紙の上で展示をしてもらうこころみです。
 2009年2月に美篶堂ギャラリーで開かれた展覧会、「詩と陶からなる書物 波照の舞う」展
 今一度、紙面に展開していただきました。



そのほか、デザイナー大崎良治さんや作家の吉田稔美さんの勧める本、
すてきなイラストの「yuzukoの御茶ノ水コトノハマップ」(御茶ノ水散策に重宝しています!)
など、すてきな顔ぶれの一冊です。

今回の製本は中綴じにひとつひとつスピンをかけたものです。
優しい手触りの表紙で、あたたかな冊子です。
ぜひ遠くの方にも手に取っていただきたい。
伊那美篶、御茶ノ水からの風を届ける「コトノハモツテ02」、
本棚にさりげなく、いかがでしょうか。

一冊800円、ショップとオンラインショップでご購入いただけます。
コトノハモツテ02

・創刊号もぜひ!
 「コトノハモツテ 実験的冊子― 創刊号



そして旅する冊子(と店長)は、来週から島根、松江へ!
コトノハモツテの小さな旅」、京都を経て島根へ進みます。



DOOR BOOK STOREさんで11/3(wed)~11/14(sun)です。
現在準備におおわらわ、お近くの皆様どうぞよろしくお願い致します。

 
寒いです、もっと寒いだろう冬本番にむけて用意しましょう!
ストーブ、手袋、鍋、みかん!(そしてコトノハモツテ02を本棚へ!)

2010/10/06

おしらせその③

その③
河出書房新社より、もうすぐ!美篶堂の新しい本が出版されます。

「製本工房・美篶堂とつくる文房具」



「はじめての手製本」に次ぐ、美篶堂本第2号です!
製本だけでなく、いろいろな大きさの箱や書類ケースなど、
実用的で楽しく作れる文房具をご紹介しています。

10月19日に本屋さんに並びます、ぜひご覧ください。
出版記念展も計画中です。
2010年10月21日(木)~11月23日(火・祝)

詳細はまたお知らせ致します!

お知らせその②

その②




「うさぎがきいたおと」出版記念展も恵文社へ巡回します。

2010年10月16日(土)~10月31日(日)

に恵文社ミニフェアコーナーで開催です。

「うさぎがきいたおと」
文 かみじま あきこ(美篶堂店主)
絵 梶野沙羅
発行 美篶堂ギャラリー

絵をつけてくださった梶野沙羅さんは、木版画の作家さんです。
原画は版画ならではの風合い、色の厚みが美しいです。
ぜひ足をお運びください!

美篶堂ギャラリーでの展示の様子はこちらです。

数点のお知らせです、その①

こんにちは。秋の心地のいい日が続きますね。

商品のご紹介が滞っておりますが、(改心します)(と言い続けてはや数ヶ月です)
いくつかお知らせいたします。

その①

京都・恵文社さんでコトノハモツテの小さな旅02
始まっています。

ギャラリーアンフェール ミニフェアコーナーです。
お近くにお住まいの方、
ふらり京都秋の旅の方、どうぞ宜しくお願い致します。



これは店長の写真を拝借しました。
初日にはワークショップも開催、製本の道具もすこし置いています。

会期:2010年10月1日(金)-15日(金)

時間:10:00-22:00(最終日のみ18:00まで)

場所:アンフェールミニフェアコーナー


恵文社さんがご紹介して下さっています!
http://d.hatena.ne.jp/keibunsha2/20101001

2010/09/19

今月の美篶堂、9月後半

ショップではいろいろなことがあったにも関わらず、
またご無沙汰してしまいました。

今月の美篶堂ショップの様子をお知らせします!

先月の「うさぎがきいたおと」絵本原画展を終え、
ショップはにぎやかな秋を迎えています。

「うさぎがきいたおと」、レポートできず、申し訳ございません。
今はショップ内に小さなスペースを作って絵本やカードを販売しています。
可愛らしい一角になっています。



ワークショップギャラリーではリトルプレスフェアを開催中です!
美篶堂に集まった様々な冊子や書籍を並べています。
それぞれ違った顔をしていて、どれもつい手にとって読みふけってしまいます。

美篶堂からは、「コトノハモツテ」実験的創刊号、2号、「はじめての手製本」。
季刊サルビアの6巻にも紹介していただいているんです。



その「サルビア」もずらり!
既に売り切れのものもありますが、実はこんなに揃っていたのです。
アートディレクターのセキユリヲさんが様々な手仕事に触れています。
最新号も、もちろんありますよ!一冊500円です。



となりにあるのは科学雑誌の「LOUPE」です。
最新号の「たべものの時間は、ボリュームも増え楽しみながらもためになる一冊です。



そのほかにも、
懐中雑誌ぱなし」、「本の手帳第6号」「音楽と本と人」など、
ぜひ手にとってご覧になって下さい。

ショップには製本に関する本はもちろん、アートブックや絵本など、たくさんの本が隠れています。
作家さんの限定本などもあります。



また、本周りの小物も充実しています。
ブックマークやブックカバーなど、きっと気に入るものが見つかるはずです。
宝探しにいらしてください!







ただいま、「コトノハモツテの小さな旅」は
安曇野、浜松を経て長野は高遠に巡回中です。
高遠は美篶堂の工場のある伊那市のとなりまちです。
秋の気持ちのいいこの一週間、本の町となって色々なイベントが行われています。
高遠ブックフェスティバル、美篶堂も参加中です。

また、9月18日で美篶堂御茶ノ水ショップは7周年を迎えました!
みなさまありがとうございます、これからもどうぞよろしくお願い致します。

2010/07/12

今月の美篶堂 嘉瑞工房フェア







ただいま美篶堂では、嘉瑞工房フェアを開催中です!

嘉瑞工房
嘉瑞工房は欧文を中心とした活版印刷工房です。
欧文タイポグラフィーの美しさ、印刷の精度の高さは
日本、いえ世界でもトップクラスのものです。

ワークショップギャラリーの壁や机には、
そんな活版印刷工房、嘉瑞工房さんのカードや書籍を並べています。


フェアの目玉は7月7日に発売となった烏有書林刊「新装版 欧文活字
(高岡重蔵著)です。


絶版となった「欧文活字」に、新たに高岡昌生氏による直刷りの作品、
高岡重蔵氏による習作集(オフセット印刷での再現)を加え復刊となった
一冊です。活版直刷りの栞付き、
また美篶堂でお買い上げの方には特製活版印刷封筒付きです!



こちらは、巻頭に収録のあるWordsworthの詩が
4書体でそれぞれポストカードになっています。
活版印刷に対する想いが込められています。





詩と活版、そして手製本のノート「コトノハノート」

美篶堂と製作をした「コトノハノート」やポストカードもございます。
バースデーカード、THANK YOUカード、season's greetingsカードなど、
嘉瑞工房×美篶堂のカードは現在美篶堂ショップでしか手に入りません。
暑中見舞いにseason's greetings、おすすめです。



そのほか岡倉天心による「茶の本」の一節を日本語、英語、独語で刷った作品、
また活字組版も展示中です。(これはなかなか見れないと思います)
昨冬に出版された高岡昌生著「欧文組版 組版の基礎とマナー」(美術出版社刊)
たくさん入荷しています!こちらにも特製封筒が付きます。

これだけの嘉瑞工房作品が揃っているのは大変なことです。
インクと紙、文字の凛とした美しさに、なんだか涼やかな気持ちになります。
ぜひ、活字の空間にいらしてください。


いくつかの商品はオンラインショップでも取り扱っております。
セレクション−嘉瑞工房


am

2010/07/02

今週の美篶堂:setoさん+手ぬぐい

こんにちは!雨もしとしと、蒸し暑い日が続いていますね。
「コトノハモツテの小さな旅02」、はじまりました!
今日から店主は大阪はアトリエ箱庭さんに旅立ちました。
日程など、くわしくはこちらをご覧ください。

コトノハモツテの小さな旅02



「コトノハモツテ」のご紹介の前に…
今週の美篶堂ショップです。


「いきものに学ぶデザイン」setoさんの
ヤモリマグネット、ホホンガブックカバーなどが入荷中!
setoさんのホームページは、こちらから

美篶堂にも小さなコーナーができています。




ヤモリマグネット、両手両足にマグネットがついてます。
色もカラフルで一匹いるだけで楽しくなります!
一匹2940円。
今美篶堂にいるのはイエロー、ブルー、グリーン、
あとベージュと濃いブルーも一匹づついます!

ホホンガブックカバーは、本を入れて開くと
まるでももんがのように見える楽しいデザインです。
文庫サイズ、ハードカバーの入るLサイズを取り扱っています。

文庫サイズ1890円
Lサイズ2520円




setoさんは美篶堂まつりにも参加してくださいました。
また、以前このギャラリースペースで展示していただいた「てあそび」が
雑誌「クーヨン」で連載をもち、(こちら
本が出版されることに!親子で楽しく遊べます。




ワークショップの無い日には夏には欠かせない手ぬぐいを並べています。




美篶堂のオリジナル手ぬぐいです。
テキスタイルデザイナーのアリタマサフミさんに
図案を起こしていただいたものです。
「本の階段」手ぬぐいです。
そして「江戸注染」で染めたもの。
職人さんに手彫りで型紙を作り、染めていただきました。

紺、からし、草緑の三色です。
紺、草緑は現在残りわずかです。
工場長はキュッと頭に巻いて仕事をしています!

一枚1155円。
オンラインショップでも販売しています。
江戸注染手拭 有田昌史図案「本の階段」




コトノハモツテの小さな旅、レポートは店主ブログにて。
*美篶堂日記 店主


工場長、ついに「コンタクト」、完成です!
*美篶堂日記 長野


7月です!バテずに頑張りましょう!
ショップはただ今、エアコン修理中です。

am

2010/06/16

ソフトカバーノート+嘉瑞工房カード

こんにちは。蒸す日が続きます。
なんと、あっという間に今日は父の日です。
ぎりぎりプレゼント、間に合います!
ということで、前回の続きで
父の日のプレゼントにもぴったりなハードカバーノート用リフィル、
そして"Thank you"を伝えるカードを駆け足でご紹介します。



前回ソフトカバーノートの中身についてはほとんど触れませんでした。
今回はショップでのお客様のためし書きでその書き心地を見てみましょう。

ソフトカバーノートはハードカバーケースノートの差しかえ用ノートとして作っています。
中身は「無地」「罫線」「方眼」の3種類。

横罫線入りはこのような感じです。

万年筆のインクを替えて試しています。これはスタッフの字でしょうか?
「ゆく川の流れは絶えずして…」なかなか渋い試し書きです。


裏です。
うっすらと写ってはいますが、インクの抜けは全くありません。
すべらかな紙で、万年筆の先が引っかかることもありません。



横罫線はグレーのラインが薄く入っています。
「年末」、奥には「桜」…試し書きにも季節が。
罫線の入る幅は約7mmです。



そして最後に方眼です。
こちらは5mm刻みになっています。
図を書き入れるには方眼があるとガイドになって便利ですね。

ソフトカバーノートはハードカバーケースに合わせてサイズは4種類。
A5…見開きでA4に。スケッチにも 787円
B6…持ち歩きにお勧めです。682円
A4(無地のみ)1470円
B5(無地・方眼)1155円
用途やお好みでお選びください。




さて、父の日当日です。(ぎりぎりですみません)
日頃伝えきれない感謝を、こんなカードにのせてはいかがでしょう。
「欧文活字といえば…」の嘉瑞工房さんに作って頂いたカードです。

使用書体はFestivalです。
二色刷りで、文字がリズミカルに並びます。





活版の刷りの美しさが、わかるでしょうか…!
赤とブルーの二色刷りです。
嘉瑞工房の高岡さんにこのカードを見せて頂いた時に、
「なんでこの二色を選んだのか分かりますか?」と問題を出されました。
うーん、なぜでしょう。答えは「ブリティッシュ・カラーだからです!」
なるほど、書体の由来から色をもらっているのですね。粋ですね。


このカードは嘉瑞工房と美篶堂のコラボレーション、
しっかり The Kazui Press Ltd. の後に Produced by Misuzudo Bindery と!
文字の美しさで、シンプルに感謝が伝わることでしょう。

ぜひ、父の日に、いやどんな贈り物にも添えて頂きたいカードです。
二つ折りのカードと、封筒がセットになっています。ひと組320円です。

ハードカバーノートにカードに添えて。
ぐっと特別なプレゼントになります。



Thank you カードは現在は店頭のみでの販売ですが、もうすぐ通販にも対応するように致します。
もう少々お待ち下さい!
おなじく活版印刷でのカードは、誕生日を祝うバースデーカードがございます。
嘉瑞工房活版印刷グリーティングカード HAPPY BIRTHDAY 赤
嘉瑞工房活版印刷グリーティングカード HAPPY BIRTHDAY 緑
こちらも素敵です。



店主が「コトノハモツテの小さな旅」の準備を始めています。
「コトノハモツテ」?
次回はこの呪文のような名前のついた冊子をご紹介いたします。

今日もお付き合い頂きありがとうございます!
私も今日は父にハードカバーケースノートをプレゼントしようと思っています。

am

2010/06/15

ハードカバーケースノート

お久しぶりです!だんだんと滞っております、が
初志貫徹!有言実行!
まだまだたくさん紹介したいものはたくさんあります!
コツコツと進めます、改めてよろしくお願い致します。



本日は機能的みすずノート、ハードカバーケースノートのご紹介です。

ハードカバーケースノートA5 一冊1890円
ハードカバーケースノートB6 一冊1732円



こちらは表紙と本文が取り外し可能なノートです。
ハードカバー(表紙)にポケットがついており、
そこにソフトカバーのノート(本文)を差し入れて使うのです。



一冊書き終えても、中身だけ差し替えてハードカバーは長く使うことができます。
クロスで包まれたカバーは6色展開です。


「にぶ桃」「赤」「からし」「松葉」「サックス」「黒」どれも発色よく鮮やかです。



定番の大きさは、A5、B6。
少し分かりにくいですが、後ろの黒がA5、手前のにぶ桃がB6です。
(比較対象は名刺と鉛筆です)
B6は持ち歩きに便利なサイズです。
外出することが多かったり、出先でメモをよく取るという方におすすめです。
A5は、授業のノートや会議の記録にもしっかり書き込める大きさです。




差し替え用リフィルは3種類。「無地」「横罫線」「方眼」があります。
ソフトカバーノートA5 一冊787円
ソフトカバーノートB6 一冊682円
通販や御茶ノ水ショップ以外のお店では最初は無地がセットされています。
御茶ノ水ショップでは、その場で横罫線や方眼にお取り替えもできますので、
お気軽にお声をおかけください!
裏面には美篶の印が押されています。



ソフトカバーノートだけで使っているお客様もいます。
紙はみすずノートと同じ国産の紙を使っています。
少しクリームがかった色で万年筆のインクにも堪える紙です。
リフィルの表紙の色は「白茶」と「墨」。
基本はノートの見返しと同じにしていますが、別々に合わせても楽しいと思います。
ここまででも、たくさんの組み合わせがありますね。整理しますと…

①サイズを選ぶ(A5 or B6)
②ハードカバーの色を選ぶ(にぶ桃 or 赤 or からし or 松葉 or サックス or 黒)
−−−二冊目、御茶ノ水ショップでのご購入−−−
③中のソフトカバーノートの種類を選ぶ
④ソフトカバーノートの表紙の色を選ぶ
整理されたでしょうか?ちょっと大変ですが、選択肢の多い自由なノートです!




そしてさらに、大きめのA4,B5もあります。
ハードカバーケースノートA4 一冊2730円
A4のリフィルは無地のみのご用意となります。(A4ソフトカバーノート)一冊1470円
ハードカバーケースノートB5 一冊2415円

B5のリフィルは無地・方眼の二種類です。(B5ソフトカバーノート
A4は見開きで使うとA3サイズ。
他ではなかなか見ないサイズで、中にはこの大きさのものをを探して買いにきてくださる方も。
のびやかにスケッチができますね。




先日、ショップにこのノートを差し替えながら、
もう4年も日記として使って頂いているというお客様が替えのソフトノートをお求めにいらしました。
とても有り難く、嬉しいことです。ありがとうございます。


皆様のノートの使い方を伺うのはとっても楽しいことです。


それでは、まだまだ紹介しきれないハードカバーノートについて、またすぐに更新します!
次は本文についてもう少しと、もうすぐやってくる父の日へのご提案です。
雨がざあざあ降っています。
ショップの前の小さな鉢には、今日小さな木苺がなっていました。



店主の日記
 現在、「はじめての手製本」に次ぐ美篶堂の本、第二弾を製作中。
 河出書房新社より刊行の予定です!
 進みゆく撮影のレポートが読めます。今回も内容の濃い一冊になりそうです!

工場長の日記
 自主制作の革装の様子が紹介されています。
 なにやら、トラブルもあった模様ですが…今後の展開も楽しみです。

am

2010/05/20

ブロックメモができるまで

こんにちは。小雨が降り、いつもより静かに感じる御茶ノ水です。
今回は特別編、前回ご紹介したブロックメモの製作過程を
こっそりお届けします。

美篶堂のノートやメモはすべて手製本で作られています。
手製本というのは大変な手間と時間をかけて作るものですが、
それをお伝えするのはなかなか難しく感じています。

手にとって、実際に使って頂くと分かりますが
その開きの良さ、使い勝手はちょっと他にはない、心地いいノートです。

そんな手製本の魅力を知って頂くために制作の現場をのぞいてみましょう。
ほとんどの工程を手で行っているというのは
想像のつきにくいことではありますが、
こんな風に作っているんだ!と少しでも知って頂ければと思います。




まず美篶堂の製本の制作は、長野県伊那市美篶にある工場で行っています。
日本アルプスの山々に囲まれた、とても美しい場所です。
広い広い畑のなかにぽつん、と工場がたっています。
ここで日々、様々なノートや美しい特装本が生み出されているのです。



工場の中に入りましょう。
長くて大きな机が3つ、並んでいます。
手製本なので、主役は人の手です。
そして机の上にはたくさんの紙や道具が出番を待っています。
断裁機やプレス機も脇に控え、手の働きを助けます。



さてブロックメモを追いかけます!
まず紙を一枚一枚重ねてグラデーションを作ります。
まだどんな形になるのか見えませんが、
慣れた手さばきで紙が重ねられていきます。
大きな紙を扱うのは大変ですが出来上がりの印象がかかった重要な工程です。



重ね終わると、こんな大きな塊になります。どすん!
これから断裁していきます。いくつのブロックメモができるのでしょうか…
この色は昨年の限定色「薔薇」です。きれいですね。


1度目の断裁を終え、次は背固めです。
きれいに切りそろえられた紙の断面に、大きな刷毛で製本用糊を塗ります。
そして重しをしっかりとして乾くのを待ちます。
写真奥の状態です。手前には「さくら」ブロックメモが順番待ちしています。



背固めを終え、ブロックメモらしくなってきました。
この細長い束をさらに断裁し、仕上げます。
もちろん断裁にも高い技術が必要です。
工場長は二十年以上の経験を積んだプロフェッショナル、
ブロックメモの色を際立たせるのは、断裁の美しさであると言えます。



出来上がって参りました!
虹色が並ぶと輝いているように見えます。
これにOPPがかけられ、ショップに並びます。
最後まで厳しく痛みや傷がないかチェックします。

シンプルな形ですがひとつひとつの工程を丁寧に行い、
お客様のもとへ届けられます。
メモだけでなくすべてのノートがこうして作られていくのです。
手間ひまかかったブロックメモ、
お使いになったことのない方はぜひ一度、手にとってみてください。
きっとその育ちの良さを感じて頂けると思います。



工場長の日記でも、時々製作秘話を読むことができます!
楽しく、勉強になります。



お知らせです

東急ハンズ渋谷店で美篶堂フェアが開催中です!
6月1日までです。
ブロックメモも販売していますので、ぜひこの機会にご覧ください。
29日には店主の出張ワークショップがあります!
ブロックメモを使った「Blockmemo notebook」を作ります。
東急ハンズ渋谷店




am